西山 繭子: しょーとほーぷ著者長編第一作。2006年から2007年にかけての携帯サイトに掲載された作品です。この人女優さんですね。そして著名作家さんの娘さんです。以前、ある居酒屋でご一緒させていただいた時に作家だということと父親のことを聞いたのがきっかけで読んでみました。女性ならではの視点で書かれているけど、男性の心理も良くわかっている。この作品以降、長編はそれほど出していないようですが、次の作品も読んでみようと思ってます。心温まるユーモアに溢れていて、そして愛がある作品でした。是非。 (★★★)
ステファニー ピントフ: 邪悪 (ハヤカワ・ミステリ文庫)舞台は1905年のアメリカ。日本で言うと明治時代のサスペンスです。ある日大学院に通う女子大生が無惨な殺され方をしました。その殺人方法に酷似した考え方を持つ犯罪者を知っている犯罪心理学者が捜査に協力し、、、というところから始まります。すぐに犯人が見つかるかと思いきや、当時、犯罪心理学は始まったばかりで、その手法に懐疑的な刑事と学者のやりとりがむず痒い思いです。現代における最新科学捜査やプロファイリングであれば、あっというまに犯人を特定できているでしょう。その初期を描くこの作品は中々秀逸ですね。この作品はシリーズ化されているとのことで、邦訳が待ち遠しいです。 (★★★★)
ダニエル・スアレース: デーモン(上) (講談社文庫)今や現代社会はインターネットに支配されているといっても過言ではないでしょう。そんなネット社会に一席を投じる問題作なのではないでしょうか。難しいコンピュータ用語が出てきますが、そんな用語を知らない読者と同じ視線で物語りを進める主任i刑事ピーターセベック。続編「Freedom」の和訳が楽しみ。映画化もほぼ決定とのこと。楽しみはつきませんな。 (★★★★)
道尾 秀介: カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)泣きます。まんまと騙されました。主観的、客観的に見ても最悪の人間ていると思うけど、どんな人間だって絶対に役に立つこと、いいところはあるはずと私は信じていますが、この小説はそんな私の想いを再発見させてくれました。道尾作品の中でも一番じゃないかな。是非。 (★★★★★)
福田 和代: TOKYO BLACKOUT (創元推理文庫)2008年刊行の本書ですが、T電力の危機とその対応に関して、本当に緻密な取材をされているということがよくわかりました。というのも、2011年東日本大震災以降における同社の対応方法があまりにも似ていたからです。本書は、電力会社に対するテロ行為での東京大停電がメインストリームになっています。ちょっと物足りなさを感じたのは停電を発生させた犯人達の関連が今一分かりづらかったところかな。でも実際のところ、停電なんてほとんど起こらない東京で何時間も停電になってしまったらe果たして人は冷静に対処できるのでしょうかね。 (★★★★)
木内 昇: 茗荷谷の猫 (文春文庫)この著者の作品は初めて読みます。それぞれ独立した短編なのですが、実は江戸末期から昭和初期をタイトルの茗荷谷やその近辺を中心に人情、愛情、強情など時代に即した情をうまく表現している作品だと私は感じました。染井吉野の下りは中々読ませるなと思いましたね。戦時中の話しは泣かせます。 (★★★★)
トム・ロブ スミス: エージェント6(シックス)〈下〉 (新潮文庫)「チャイルド44」「グラーグ57」に続く、ロシアKGB捜査官の苦悩と生涯を描いた3部作の最後の作品です。前2作はまだ救いがあったのですが、今作は少々異色というかレオの家族を中心に描かれています。正直切な過ぎます。。。時代は、レオとライーサが出会う場面まで遡ります。これは、前2作でもそれほど多くは語られていませんでした。そこから国同士(アメリカが登場)を巻き込んで、、、ここから先は是非! (★★★★)
宮部 みゆき: チヨ子 (光文社文庫)1999年から2010年の間に発表された作品集です。こうして文庫化するのは珍しいのではないでしょうか。ホラーありファンタジーありと宮部ワールドが目白押し。文庫の題名になっている「チヨ子」とは昔著者が持っていたうさぎのuぬいぐるみの名前なそうな。「聖痕」は、あの「英雄の書」に続く予感をさせる作品で、意外性に恐怖を感じます。子供をうまく使う作品が多くてしかもホラー作品は直球で怖いところが好きですね。宮部ファンならずとも、読まず嫌いだった方には良い入門書ではなかろうか。 (★★★★★)
ロジャー スミス: はいつくばって慈悲を乞え (ハヤカワ・ミステリ文庫)「血のケープタウン」に続く南アを舞台にしたクライムミステリー第二弾です。うーん、本当に今も起こっている現実なの?ってな感じになっちゃいますね。主人公は、アメリカ人女性でモデルの仕事もやったことのある美貌の持ち主ロクシーと子供の頃ギャングに虐殺されそうになった元警官のビリーアフリカです。ひょんなことから夫を殺す機会を得たロクシー。その旦那に金の返済を要求しに来たビリー。物語は、南ア独特の空気感を巻き込みながらスピーディーに進みます。今回も殺したり殺されたりとその殺し方もかなーり残虐ですね。今回のヒーローは子供かな。こういう世界もまだまだあるってことです。平和ボケニッポンなり。 (★★★★)
スティーヴン・キング: アンダー・ザ・ドーム 上ようやく読了しました。あとがきにあったけど、「ザ・スタンド」「IT」に継ぐ長編だとか。そりゃ上下巻で1700ページを超えてますからね。物語はおなじみメイン州キャッスルロックの隣町チェスターミルズで唐突に発生します。見えないドームが町全体を覆うのです。ドームの内側にいる町民達の対立が徐々に激化して・・・という内容なのですが、キングらしいというか、子供の時に誰もが経験したことのある些細な出来事をモチーフにここまで壮大な物語にしてしまうのかと、まあ感心しきりです。自然破壊や身勝手な人間の行動などに警鐘を鳴らす物語です。描写もグロ箇所は多少ありますけど、いつもより柔らかいかなと感じました。年なのかな。アメリカではドラマ化の話しも進んでいるようです。是非~。 (★★★★★)
» 続きを読む
2011年8月19日 (金曜日) お芝居 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
2011年8月13日 (土曜日) お芝居 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
2011年8月 7日 (日曜日) 映画・テレビ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
2011年8月 6日 (土曜日) | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
2011年7月27日 (水曜日) 落語 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
2011年7月17日 (日曜日) 映画・テレビ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
2011年6月25日 (土曜日) | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
2011年6月19日 (日曜日) お芝居 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
2011年6月15日 (水曜日) 映画・テレビ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
2011年6月13日 (月曜日) 日記・コラム・つぶやき | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
«シアターグリーン 〜 バラしていこう!? 〜
最近のコメント